エリンギをぬか漬けにして大丈夫!?
なんて言葉をたまに聞きますが、エリンギはとっても美味しいぬか漬けに変身してくれます。
ただし、漬ける時には注意が必要です。
エリンギは生で漬けない方が良いのです。
今回は、なぜ生で漬けない方が良いのかをエリンギのプロに聞いてみたので、そのリポートをしつつ、エリンギの漬け方をご紹介していきたいと思います。

エリンギはコスパ最高!
僕がぬか漬けを始めて間もない頃、好奇心でエリンギを漬けたところとても美味しく、それ以来ちょくちょくぬか漬けにして食べていました。
エリンギは価格が安く安定しているので、お野菜が高騰している時でも家計の強い味方になってくれます。
さて、そんなエリンギはどうやって漬けたらいいのでしょうか。
キノコの生食は危ないんじゃ!?
僕は始め生のまま漬けていました。
何故ならネットで調べてみても生のまま漬けている人が多かったからです。
しかしある日、知り合いから「キノコって生で漬けて大丈夫なの?」と聞かれ、困ってしまいました。
そういえば、キノコ類は火を通さないと危ないって聞いたことがあるな…でも今の所健康そのものだし…
とはいうものの、不確かな情報を世間様に晒すわけにはいかないと思い、エリンギに詳しい人に聞いてみることにしました。

エリンギは生で食べて大丈夫なの!?プロの見解やいかに
エリンギに詳しい人って周りにいるっけか…
と考えたのですが思いつかなかったので、エリンギを製造販売している会社様にメールしてみることにしました(無鉄砲)

私ぬか漬けをやっておりまして、よくエリンギを漬けているのですが、そもそもエリンギは生食可能なキノコなのでしょうか。その他舞茸、ブナシメジなんかもやってみたのですが、生食で食べてはいけないキノコはあるのでしょうか
すると翌日、こんなメッセージが返ってきました。
エリンギは加熱して食べるべし

生でお召し上がりになった場合、量や体質にもよりますが、消化不良を起こして お腹をこわす場合もございます。 また、きのこには独特のえぐ味がございますが、加熱することによりえぐ味がなくなり美味しくなります。
よって、ぬか漬けにお使いいただく場合も茹でたり、電子レンジ等で加熱調理してからお使いいただきますようお願いいたします。
やはりキノコは加熱が必要なのですね。
というか、こんなどこのヌカの骨ともわからない…
いや、馬の骨とも分からない者に丁寧に対応してくださって本当にありがとうございます!
そしてせっかくなので、どれくらい加熱したら良いか、詳しく聞いてみることにしました。
加熱方法と時間

もう一つお尋ねしたいのですが、ぬか漬けをする際、茹でる場合とレンジの場合、どの程度の時間火を通すのが良いのでしょうか。
せっかく美味しいきのこですので、食感は残しつつ漬けていきたいと思っているのですが…
するとまたしても素早いお返事が!

大きいエリンギ1本をそのまま加熱する実験を社内で行ったところ、茹でるよりも電子レンジの方が若干早く火が通りましたが、茹でた方が食感は残るように感じられました。
以上、参考にしていただければと存じます。
・茹でる場合は沸騰した湯で2〜3分程度
・電子レンジの場合は500〜600wで100gにつき2〜3分程度
エリンギについてはこれが火を通す目安です!
しかも社内実験の結果まで教えて頂き感謝です!キノコの会社さま、本当にありがとうございました!

早速エリンギに火を通して漬けてみた
ということで、アドバイスに従って、早速エリンギを漬けていくことにしました。
茹でる場合
お鍋に水をはり、沸騰したらエリンギを投入していきます。
この時のエリンギは98gだったので、2分強茹でることにしました。
小さいエリンギもあったので、こちらは大体1分くらい。
そして茹でた後は水でしっかり冷やします。
全ての野菜に言えるのですが、下茹でをした場合、しっかり冷ましてからぬか床に投入します。
熱いままだとその熱でぬか床の菌が死んでしまうからです。
水などで冷やすか、常温になるのを待ってから漬けるようにしましょう。
電子レンジの場合
特に指定はありませんでしたが、なんとなくサランラップをかぶせてみました。
我が家の電子レンジは500w、そしてエリンギは90gくらいだったので、2分加熱しました。
加熱が終わったらこちらもしっかり冷まします。
ぬか床に投入
下茹でしたエリンギ、レンチンしたエリンギをぬか床に投入。
大きいエリンギは半分に切り、小さいエリンギはそのまま漬けていきます。
左からレンチン、下茹で(大)、下茹で(小)の順番です。
そして約1日ぬか床に漬けていきます。

お味はヌカに!?
翌日ぬか床から取り出してみました。
うん、美味しそうに漬かっていますね。
あ、左と真ん中が入れ替わってしまってますが、ご愛嬌でお願いします!
そして肝心なお味は…
美味しい!
シャキシャキ感が無くなるのを心配していましたが、エリンギの歯応えもバッチリ!
さて、下茹でしたエリンギとレンチンの食感の違いはというと…
下茹での方が食感が良いような気がしましたが、ほとんど違いはないように感じました。
これは好みのような気がします。
レンチンするときの注意点
その後エリンギを何回か漬けて分かったのですが、レンチンの時間を長くし過ぎた場合、エリンギが縮んでしまい食感が悪くなってしまうことがありました。
レンチンする場合は、電子レンジのワット数とエリンギの大きさを見極めながら加熱した方が良いでしょう。
茹でる場合は火の通り具合を確かめながら加熱できるので、そう言った意味で茹でる方が良いという見方もできます。
でも僕は…
レンチンがラクチンでお気に入りです(笑)

キノコ類は加熱して漬けるが吉
ということで、エリンギのぬか漬けをご紹介してきました。
ネット上では生のまま漬けている方も多いですし、僕も始めは生のまま漬けていたのですが、生産者の見解としては、加熱して食べて欲しいということでした。
ぬか床には不思議なパワーがあるかもしれないのでもしかしたら生でも…
という思いもあるのですが、安全を考えて火を通して漬ける方が良いと思いますね。
皆さんも是非火を通してからエリンギのぬか漬けを楽しんでみてくださいね!
