生のお野菜も魅力的ですが、何気にぬか漬けにして美味しいのが干し野菜です。
大根を干して漬けるたくあんなんかが有名ですよね。
たくあんの作り方は簡単!
大根を干す→漬ける
たったこれだけです。
ただどれくらい干したら良いのか、どれくらい漬けたら良いのか分からない方も多いかと思いますので、
今回はたくあんを作りながら干し野菜のぬか漬けの魅力をお届けしてみたいと思います。
たくあんの歴史
諸説ありますが、たくあんは江戸時代に”沢庵宗彭(たくあんそうほう)”という臨済宗の僧が考案したと言われています。
もっと古くから食べられていたのかと思いきや、意外と歴史が浅いんですね。
ぬか漬け自体も江戸時代初期から普及し始めたようですから、時期的にも重なる気がします。
名前の由来は沢庵禅師の墓石が漬物石に似ていたからとか、「貯え漬け(たくわえ漬け)」がなまったとか、沢庵禅師が徳川家光に提供したときに命名されたとか色々な説があるようです。
真相は分かりませんが、徳川家光が命名したっていうのが本当だったら、ちょっと歴史のロマンを感じてしまいますね。
たくあんの作り方工程「干大根をす」
たくあんを作る上で大切なのが、
大根を干す
工程です。
ということで今回記事を書くにあたって用意したのがこちらの大根。
長さ30cmくらいの立派な大根です。
これがどのように変化していくのか見ていきましょう。
ちなみに大根を干すときはネットを使用します。
僕が普段使っているのは、100円ショップで買った洗濯用のネットです。
コスパ最高!
もちろんネットショップなどではいろいろな種類がありますので、
ご自身に合ったものを選ぶのが良いと思います。
1週間後
干し始めて1週間が経過した大根がこちら!
長さが約5cm縮みました!
季節によって干しあがる速度は違いますので、その辺りは考慮していただけたらと思います。
ちなみにこれを撮影したタイミングは4月上旬でした。
2週間後
さあ、2週間が経過しました。
その大根がこちら。
約10cm縮みましたね!
これくらい縮んだら、もうたくあんにして大丈夫ですが、
今回はあと1週間様子を見ることにしました。
3週間後
3週間が経過。
さてどうなっていたかというと、
うーん、干しすぎたかも(笑)
2週間目と長さはさほど変わりませんが、かなり細くなってしまいました。
カラッカラになってしまったので、今回の状況だと2週間くらいでやめておいた方がベターだったと思います。
先にも言いましたが、あくまでも目安ですので、参考程度にしていただけたらなと思います。
漬けてみた
さて、干し大根をぬか床に入れていきましょう。
軽く洗ってから水分をキッチンペーパーでしっかり取ってから漬けていきます。
漬け時間はお好みですが、1週間〜2週間漬けると、しょっぱい昔ながらのたくあんにありつけるかと思います。
ただここで試していただきたいのが浅漬かりのたくあんです。
僕はこれが大好きなんですよ。
ということで、1日経ってから少しだけ食べてみました。
浅漬かりのたくあんは甘い!
1日経ったので、ぬか床から取り出してみます。
なんだか少し大きくなっていますね。
おそらくぬか床の水分を吸収して大きさが若干戻ったんだと思います。
そして食べる分だけカットし、残りはぬか床に戻します。
浅漬かりのたくあんさん、お味はというと、
あま〜い!!!
しっかりと大根の甘みが凝縮されていてめちゃうまです!
干し大根は長く漬けるとこの甘みが消えてしまい、いわゆる昔のたくあんって感じになるのですが、
早い段階で取り出すことで、その甘みを体感することができます。
僕はこれがめちゃおすすめ!
もちろん長く漬けてたくあんを堪能するのも良いのですが、
是非一度この甘みを体幹して欲しいなと思います。
魅力的な干し野菜のぬか漬け
たくあんの作り方、いかがでしたでしょうか。
ちなみに大根以外でも干し野菜は漬けるととっても美味です!
こちらは干しにんじんさん。
ちょっと黒ずんでいて見た目は悪いのですが、1日漬けて食べてみるとこれまた美味!
甘いニンジンをより甘く楽しむことができます。
干し野菜って魅力的ですね。
みなさんも是非、たくあんを始めはじめ干し野菜のぬか漬けにチャレンジしてみてください。
冷蔵庫に余っていて悪くしてしまいそうな野菜は、干しておくとまた違った味わいを体験できますよ!