
春が近づくと、店頭で見かける機会が増えるたけのこ(タケノコ・筍)。
煮物にしたり、たけのこご飯にしたりと美味しい調理法がたくさんありますが、意外にもぬか漬けにしても美味しい食材です。
下処理は少し手間がかかりますが、たけのこご飯を作るついでに、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

下処理に使われるのは、なんと生ぬか!

たけのこを購入したら、まずは軽く洗い、芽が出ている先端部分を切り落とします。
次に、包丁で縦に切れ込みを入れます。
その後、鍋に水を張り、皮付きのまま茹でていきますが、ここで一緒に投入するのが生ぬかです。
生のたけのこには特有のえぐみがありますが、そのえぐみを取り、さらに旨味を引き出すために生ぬかが使われます。
えぐみの正体はシュウ酸

たけのこのえぐみの正体はシュウ酸です。
これは、ほうれん草などにも含まれている成分として知られています。
米ぬかに含まれるカルシウムがシュウ酸に作用することで、えぐみを感じにくい成分へと変化すると言われています。
ぬか漬けを好む方にとっては、少し誇らしく感じる話ですね。
なお、生ぬかが手に入らない場合は、米のとぎ汁で代用しても問題ありません。

生ぬかの量は1つかみ程度

加える生ぬかの量は、大体1つかみ程度が目安です。
煮るたけのこの量に応じて、調整してみてください。
沸騰したら弱火にし、落とし蓋をしてから1〜2時間ほど煮ていきます。
時間はかかりますが、大切な作業ですので抜かりなく!!
……ぬかだけに……(ヌカギャグ)

太い部分に火が通っていればOK!

途中で様子を見て、たけのこの太い部分に串を刺してみましょう。
スッと串が通れば、しっかり火が通っています。
火を止めたら、そのまま半日ほど置いて冷まします。
温度が下がる過程で、えぐみがさらに抜けていきます。
半日ほど経ったら皮を剥き、適当な大きさに切ってぬか床に入れましょう。
必ず、たけのこが完全に冷めていることを確認してから入れてください。

あとは、美味しいぬか漬けになるのを楽しみに待つだけです。

漬け時間は2日程度がおすすめ

たけのこは、1日程度だと甘みが際立ち、2日ほど漬けるとその甘みが落ち着いて、より漬物らしい味わいになります。
個人的には、2日目が最も美味しく感じましたが、ここはお好みで調整してみてください。

たけのこご飯のお供に、たけのこのぬか漬け
旬のたけのこを購入したなら、やはり作りたくなるのがたけのこご飯ではないでしょうか。
たけのこは下処理が少し大変ですが、アク抜きが終わってしまえば、あとは調理しやすい食材です。
お米をしっかり研いだら、まず調味料を加えます。
おすすめは、白だしをベースにした味付けです。
お米2合に対して白だし50〜60ml、酒とみりんを各大さじ2、醤油を大さじ1程度。
そこに炊飯器の目盛りまで水を加え、最後にたけのこを入れます。

必ず調味料 → 水 → たけのこの順番で入れましょう。
本来は油揚げを加えると、さらに風味が増しますが、この時は買い忘れてしまいました。

それでも十分に美味しく仕上がります。
たけのこご飯と、たけのこのぬか漬けを一緒に味わうダブルたけのこも、なかなか面白い組み合わせです。
個人的には、先端の柔らかい部分よりも、根元の歯ごたえがある部分が好みです。
手間はかかりますが、春先にしか味わえない旬の味覚。
八百屋さんやスーパーで見かけた際は、ぜひぬか漬けにも挑戦してみてください。
