お野菜を漬けていく中でぶち当たる壁の一つに、「漬かりが悪い野菜」というのがあります。
丸いものや表面が固い皮で覆われているものなど、中まで漬からなかったり、漬かるのに時間がかかったりてしまう野菜って結構ありますよね。
しかし、素材そのものの形を失いたくない、皮の固い感触を楽しみたいと思ってしまう野菜も少なくありません。
そんな時に僕が出会った下処理方法の中で、究極の下処理法、その名も「レジェンド切り」について今回は説明していきたいと思います。
ぬか漬けレジェンド達の秘儀
ある日何の気なしに八百屋さんへ買い物に行ったところ、店内で樽のぬか床を発見しました。
そのお店では仕入れた野菜をぬか漬けにして販売していたのです。
「お店の味を覚えるのも修行の一つか。」
そんな風に思った僕はカブを購入。
大きなカブは丸くて中まで漬けるのが難しい野菜ですからね。
果たしてどんな味に仕上がっているのやら。
レジェンドが漬けたぬか漬けのご機嫌を伺ってみようじゃないの!
なんぼのもんじゃい!!
なんて思いながら鼻息荒く帰宅したのですが、キッチンで袋を開けた時とある衝撃が走ったのです。
目から鱗!そうか…こんな方法があったんだ
こちらがそのカブたちです。
あれ?何やら切れ込みが入れてある…
それまでの僕は蕪を漬ける時、漬かりが遅いのを見越して半分に切ってぬか床に入れていました。
しかし八百屋さんで買ったカブのぬか漬けはまん丸のまま。そして切れ込みが入っている…
そうか…その手があったか!!
そうなのです。
切れ込みを入れることで、カブを半分に割らずとも、中まで素早く漬けることが出来るのです。
これなら蕪の形を損なわず漬けることができ、しかも取り出しやすい!
…目から鱗でございました。
この日から僕は蕪を漬ける時や、
皮がかための茄子を漬ける時、
皮のかっっっっったいズッキーニをつける時など、
素材に応じて切れ込みを入れるという下処理を施すようになりました。
やっぱりパイセン達の知恵は素晴らしいわ〜
伝説だわ〜〜
まるでぬか漬け界の力道山や〜〜
レジェンドたちに感謝感激雨霰だわ〜〜
…
ということで、この下処理方法のことを、
「レジェンド切り」
と命名しました。
皆さんも、漬かりが遅い野菜に出会ったときは、ぜひ試してみてください!
レジェンドたち、ありがとう!!